東日本大震災―岩手県宮古市田老町からの被災状況報告(2011.06.11現在)
みなさんこんにちは。
東日本大震災から5カ月を経過しました。
復興支援活動は現在も進行中ですが、完了までの道程はまだまだ遠いと思われ、このブログをご覧の皆様も様々な形で支援にご協力いただければと思います。(神保町出張所でも義援金の受付を行っています)
さて、猿楽町町会の冨山敏行さん(神保町地区活性化委員)が去る6月11日に岩手県宮古市田老町を訪問され、被災状況を撮影されましたので数枚をご紹介します。
今回の訪問の主な目的は、冨山さんのご友人で田老地区にて一人孤軍奮闘されている医師の先生の激励と不要になった乗用車を被災者の方へ無償譲渡するための配送業務とのことでした。
ちなみに、田老町は津波への対策として世界最大規模の総延長2433m(海抜10m)に及ぶ巨大防潮堤を有しており、「万里の長城」とも称されていましたが、東北地方太平洋沖地震の津波はそれを破壊して町内に侵入した結果、町は壊滅状態となり犠牲者が発生しました。 この防潮堤は1960年チリ地震の津波に対しては犠牲者を出すことなく機能しており、今回は防潮堤に対する過信のために逃げ遅れた方もいたと言われています。(出典「ウィキ・ペディア」)
それでは記録写真の紹介です。
1~2.山側から港湾施設を見たところと破壊された漁業関連施設
3~4.港湾施設と防潮堤
5~6.1軒のみ佇む”たろう観光ホテル”
7~8.消防団のポンプ車(第30分団の文字が確認できる)と団員のヘルメット
今回の震災では、住民の避難誘導や救助、防潮堤の閉門等の消防活動において数多くの消防団員が貢献され、残念ながら津波の犠牲となった方々もおられます。 お亡くなりになられた団員の皆様のご冥福をお祈りいたします。
9.富山さん(右側)とご友人の医師の先生(田老診療所所長)
10~12.田老診療所の被災状況
13.体育館に回収・保管されている写真などの文書資料
14.救援のため派遣された自衛隊のみなさん
15.被災地を見下ろす観音様
16.田老町の「津波防災の町宣言」の碑
以上
(神田猿楽町町会 HP担当ー青野)