福餅つき
西神田町会の須崎です。
日本の伝統、古くから伝わる行事に
以前から関心はあったのですが
今ひとつ、参加方法がわからないでいました。
欧米のイベントがいろいろ輸入されて久しい昨今ですが
せっかく日本に住んでいるのに
日本の行事に参加しないのはもったいない!
町会に入れば、そういう行事に参加できるんじゃないか?
町会に入った理由の半分はそこでした。
入ってからの行事の中で一番のおおごとは、
三崎稲荷神社の例大祭で御神輿を担いだことですが、
それについてはまた別の機会に。
今回は、ここの年末年始の風物詩のお話です。
12月31日。
大晦日。
明日は元旦。
元旦といえば、
お餅。
お餅といえば、
お餅つき!
JR水道橋駅の東口を出て右に曲がると
東京歯科大学の右側に小さな社殿が見えます。
小さな建物で、気をつけていないと見落としがちですが
八百年以上の由緒正しい歴史を持つ、三崎稲荷神社です。
ここで毎年、年越しの行事として行われているのが
「福餅つき」です。
ついた餅を奉納し、参拝客にも振る舞います。
この地域の、年の瀬の風物詩です。
去年の暮れに初めてこの行事に参加しました。
今回は僕自身二度目です。
昼過ぎに、神社前に大まかな準備をし、
夜の9時を過ぎると、いよいよ福餅つきの始まりです!
まずは蒸し上がったもち米が次々と臼に運ばれてきます。
湯気が立ちこめる大きな臼。
真っ白なもち米はこのまま食べてもおいしそ〜。
さあ、それをこれから搗きまくりますよ!
でも、去年初めて知ったのですが、
ここでいきなりついちゃダメなんですよね〜。
まずは杵でコネコネ。これが結構大変です。
臼の周りをまわりながら、
二人掛かりで捏ねます。
ここでちゃんと捏ねないと、
あとが大変なんだそうです。
さあ〜もう十分捏ねたかな?
もう搗いていいですか?
よいしょ〜!
結構、杵が重いんですよねー。
去年もそうでしたが、
なかなか思うようにつけません。
「須崎さんつけてないよ!」と
江戸っ子に野次られます。ちょっとくやしい。くそー。
ちなみに僕は三崎稲荷神社の氏子青年会の会員でもあるので
その半纏を着ています。藍染めの粋な半纏です。
何回も搗いているうちにだんだん慣れてきて
いい感じでつけるようになってきました。
搗き上がると、横の餅きり場に持って行って
一口サイズのお餅に切り分けられます。
最初のお餅は三崎稲荷神社に奉納され、
そのあとは参拝客に振る舞われます。
「振る舞う」この言葉、大好きです。
「恵んでやる」だと、
上から目線っていうんですか?
いらねえや!って言いたくなるけど
振る舞ってくれるんなら
ありがたく頂きますっていう気になります。
言葉って不思議。
外国からのビューティホーなお姉さんにも
振る舞われていました。
基本的に参拝しないと振る舞われないので
「参拝してください」
を英語で言うのに苦労しましたが通じたようでした。
よかったー。
12時近くなると、
三崎稲荷神社の氏子青年会一同で参拝です。
去年は宮司さんのお祓いを頂きました。
今年は禰宜さんのお祓いでした。
そして新年明けた時には
樽酒の鏡開きです!
新年明けましておめでとう!
樽酒おいし〜。
木の香りがホッとします。
もちろん参拝客にも振る舞われます。
この時が参拝客もピークです。
初詣をすませた参拝客のなかで希望される方には
餅つきにも参加して頂きます。
それを期待して来られた方も結構いて、
順番待ちにもなります。
僕たちは、
「よいしょー!」
「よいしょー!」
のかけ声で、餅つきをサポートします。
初めての方、慣れている方、いろいろいらっしゃいますね。
子供さんが搗くときには、親御さんが後ろでサポートしてくれます。
素敵な光景ですねー。
搗き終わった人はみな、
清々しい、いい表情をしています。
搗き立てのお餅を食べる機会も、
今の時代そうそうないと思うので
このような催しは大切にしていきたいですね。
老若男女、世界各国からの参拝客も、1時を過ぎると
少なくなってきます。
1時半には福餅つきも終了し、
後片付けを終えたのは2時半でした。
最後に氏子青年会でもう一度乾杯をして解散です。
皆さん、お疲れさまでした。
全ての方に、今年、福がやってきますように!
福餅つきは三崎神社氏子青年会にて毎年行われています。
2009年12月31日大晦日除夜の鐘とともに振舞われます。
初詣かたがたお寄りください・・・