※　こちらの記事は後編です。

前編を先にお読みください(^^)

★取材をもとに作成した再現ストーリーですので、

実際と文言等、多少異なる部分がありますがご容赦ください。

～前編から続く～

刑事さんとの意思疎通ができるよう、

無線機やイヤホンを防寒着の中に隠し

ご子息（？）に指示された通りの道を歩き始めるAさん。

Aさんの周りを、

一般の通行人に変装した刑事さんたちが偵察します。

しかし、警戒しているのか

何往復しても受取人はなかなか現れません。

刑事さんの指示でAさんは一度家に戻ります。

すると、再び電話が鳴りました。

※以下会話　青：Aさんのご子息？（仮名：B太郎）　ピンク：Aさん

「もしもし、僕だけど、今どこ？」

指示通りの場所に行ったけど、

全然来ないから家に戻ってきちゃったわよ、もう。」

「ごめんごめん。〇×線で行くって言っていたんだけど、

もしかしたら駅の出口を間違えちゃったのかもしれないなぁ。

もうすぐ着くと思うから、もう一度出てきてもらえる？」

「分かったわ。」

再びAさんは、指定された場所へと向かいますが、

今度も受取人はなかなか接触して来ません。

しかし、周辺で偵察している刑事さん曰く、

Aさんの周りをついて歩くそれらしき怪しい人物がいるとのこと。

刑事の無線からの指示で、少し道を外れてみます。

すると、やはりその人物が反応を示しました。

警察は、この男を受取人だと確信しました。

しかしこの男、お金の受け取りを断念したのか、

駅へと向かい始めてしまったのです・・・！

男に気付かれぬよう警察が男の後を追います。

そして、電車に乗る前なんとか追いつき

職務質問をしたところ・・・

男は自らの犯行を認め逮捕されたそうです！

Aさんと警察側の勝利です(*^_^*)！！！！！

後日、Aさんには神田警察署長から感謝状が送られました。

※　個人の特定を防ぐため写真は加工しております。

また、今回捕まった犯人も反省をしているようで、

Aさんへ弁護士を通じて謝罪の手紙を送ってきたそうです。

今回取材をさせていただいて、

息子役・遺失物係役・上司役・・・と何人もの人物が登場し、

ストーリーもとても具体的で犯人側の巧妙な手口に驚きました。

家の位置まで特定しているのは怖いですね。

しかし一番驚かされたのは、Aさんの勇敢さと度胸です！（笑）

私だったら、詐欺だと気付いていながら、

堂々と騙される演技はできないな・・・と思いました(^_^;)

こういった詐欺は誰にとっても他人事ではありません。

以前、神田警察署の方が長寿会で

詐欺に関する注意喚起のお話をしてくださった時にも

おっしゃっていましたが、

少しでもなんだか怪しいな？と感じたら、

「もし違ったら申し訳ないな、恥ずかしいな」などと思わずに

ためらわず家族や警察に相談してください。

警察への通報が、今回のAさんの事例のように

犯人逮捕につながるかもしれません・・・☻★